アマチュア無線の運用に当たっては無線従事者免許証と無線局免許状の取得が必要です。

無線従事者免許証は個人に与えられる国家資格で無期限に有効です。
無線局免許状は無線局に与えられる免許状で有効期限は5年間です。

パラグライダーにおいては主として第四級アマチュア無線技士が利用できる430MHz帯のFMトランシーバが使用されます。
地方のクラブエリアではアマチュア無線の使用が多いのでフライトツアーを楽しむには免許取得が欠かせません。
なお、アマチュア無線はアマチュア業務に限って使用できる無線です。デジタル簡易無線や特定小電力無線のように用途を限定しない無線とは異なるので注意が必要です。

第四級アマチュア無線従事者免許証を取得するには2つの方法があります。

国家試験を受験する。(6752円:受験手数料+従事者免許証申請手数料)
公益社団法人日本無線協会 が各地で随時実施しています。
市販の書籍(教科書 問題集)などで独習して受験します。

養成課程講習会に参加して修了する。(22750円:参加費+従事者免許申請手数料)
一般財団法人日本アマチュア無線振興協会が各地で随時実施しています。
2日間の講習会に参加して修了すれば国家試験を受験せずに従事者免許証を受ける事ができます。
利用できるトランシーバの例
・アイコム IC-S35
・アルインコ DJ-S42
・スタンダード VX-3
・ケンウッド TH-F7(他メーカーとコネクタ互換性がありません)

技適証明は無いけれどTSS保証認定が可能な廉価なトランシーバの例
・BAOFENG UV-3R mark2(TSSの保証認定を受ける為には本体の改造が必要)
改造をしないで無線局の免許を受ける事は出来ないのでご注意ください。
保証認定手数料は、無線局開設時手数料4800円、無線局変更時手数料3000円、となっています。
アマチュア無線は従事者免許を取得しただけでは運用できません。アマチュア無線局の開設申請を行ってコールサインを受けるまでは運用する事ができません。
違法運用には1年以下の懲役または100万円以下の罰金またはその両方が課せられます。
必ず無線局免許状を受けて適法に運用するようにしてください。
免許状の有効期限は5年間です。電波利用料は毎年300円かかります。

郵送による場合(免許申請手数料4300円、再免許申請手数料3050円)
電子申請による場合(免許申請手数料2900円、再免許申請手数料1950円)
総務省・電波利用ホームページ の説明をよく読んで申請してください。